ただつらつらと文字書くのが好きです。

たくさんの”はじめて”の話

 

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少し出遅れたけど、大好きなジョングク 、今年もお誕生日おめでとう!本当は今日私の暮らす東京の街に居て、沢山のアミボムの光に囲まれながらお祝いされて、目尻をきゅっとすぼめてはにかんでくれていたはずだったけど、あなたが生まれ育った国で穏やかに大切な1日を過ごせるなら、それもとても素敵なことだと思う。どんな形であれ、今日が1年に1度の素晴らしい1日であることを前置きに、1年に1度しか書き起こせないような私なりの全力の愛とお祝いを精一杯文章にしたいと思います!とてもながいよ!ジョングクがもしこれを読んでたら、画面を明るくして、携帯から離れてみてね!

 

たくさんの"はじめて"の話

 

きみに出会って頭から爪先まで恋に落ちてしまったときの話は、1年前の今日に書いたブログに全てまとまっているから割愛するとして、今日はなによりも、ジョングクのお陰で、本当にたくさんの"はじめて"の感情と経験を与えて貰ったということを言いたい。SNSで繋がった人に会いにいくことも、顔も知らないフォロワーと毎日学校で会ってるクラスメイト以上に仲良くなることも、"スローガン"とかいう文化も、"マスター"や"ミューバン"なんて言葉も、知らない言葉と馴染みのないメロディーで構成されたひたすらにカッコいい楽曲も、何もかもが未知で新鮮でキラキラしていて、たくさんの動画や過去コンテンツを新しく知るたびに胸の奥から何かが湧き上がるような興奮と感動を覚えた。知らなかった世界を知って、毎日が楽しくて、ジョングクにまつわる全ての瞬間が特別になった。防弾少年団のプレイリストをかけながら最寄りのスターバックスで期末試験の勉強をした放課後も、生まれて初めて自分の意思でチケットを申し込んで、"厳正なる抽選の結果、お客様はご当選されました"の文字を帰りの電車の中で見たときの感動も、忘れない、一生。

だから今日は、生まれて初めてきみに会いに行った、Happy Ever Afterの横浜アリーナ公演の思い出について書いておこうと思う。

 

🥕🥕🥕

 

チケットが当たったその日から、1日に1度はペンミのことを考えていた。そもそもドルオタビギナーの私は、"大好きな推しを生で見ることができる喜び"を全く知らなかったので(そりゃ絶対嬉しいに決まってるけど、実感として経験がなかったために自分でもピンときてなかった)毎日ソワソワしっぱなしで、何を着て行こうとか、相互フォロワーにあったら何しようとか(ソンムルという文化を知るのはまだ後である)、そもそも帰りは何時になるかとかそんなことを考えていたのだけど、そのうちについに気がつくのである。

 

 

ペンライト持ってねえ

 

と。

 

え????

ダメじゃね??????

 

公演中何振るの??????

頭????????????

 

アミ↑ボムなのかアミ↓ボムなのかすらわかっていなかった私は、とりあえず現地販売の存在を知り、横アリペンミ初日に実際に現地に出向いて、販売時間丁度からアミボムを購入することにした。ちょうど購入日の次の日が自分の当たった公演の日だったので、会場の下見になるとも思ったからだった。

新横浜なんて行ったこともなく、知らない駅で降りて乗り換えをして、めちゃくちゃ大きい駅なんだな、おっ、スタバある、とか思いながら駅の外に出て、マジでおったまげた。

 

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↑画像はぼかしてます

 

 

人こんないんの....................

 

 

"これ大丈夫か?"というのが率直な思いだった。物販が残ってるかとかそういう話ではなく、1人でかち込んだことに対する猛烈な不安が頭をよぎった。思いっきり制服で、午前中に受けてきた授業の分の教科書をパンパンに詰めた鞄を肩にかけて、メイクもせずに横アリに進撃(死語)していたわけだが、周りはそもそも2人組、はたまた年齢層高めのオトナグループ、おしゃれなお姉さん、スカートのバカ短いJK、デカイ声で仲間の名前を呼びながらBT21のグッズを威圧するかの如く身にまとって列を陣取る黒マスク戦闘派集団など治安はカオスを極めていたのだった。しかしビビっているわけにはいかないのだ。アミボムを買わないと。

その一心から列に並んだ私は、そこで救世主に出会うことになる。

「あの〜もしかして、ペンライト買いに来ましたか?」

え、あ、はい、え?

私に声をかけてくれたのはめちゃくちゃ綺麗な大人のお姉さんだった。複数で列に並んでいる人が多い中、そのお姉さんはたまたま私の隣に立っており、さらに1人だったのだ。うなずく私に、「よかった〜!!私、このペンミが初めてなんですけど、周り若い子ばっかりで、こんなおばさんが行っていいのかって心配になっちゃって〜〜・・・」

いやいやいや。全然おばさんに見えないんですけど????お話を聞くと、その方は私と同い年の娘さんがいらっしゃって、長らく東方神起のファンをしていたけれど、娘さんがハマっている防弾を一緒に見るうちにテヒョンにハマってしまったらしい。お話するうちに列が進んで、実際はかなりかかったのだけど、体感あまり並ぶ辛さを感じることなくアミボムを手に入れることが出来た。お姉さんは私のことをめちゃくちゃ気に入ってくださって、娘を見てるみたいでカワイイ〜!と激褒めてくれた上に、LINEを交換してもらい、新横浜でお別れをした。その帰り道に、わたしは半端ない感慨に浸っていた。

 

防弾少年団すっげえ!!!!!!!!

ペンライト買いに行っただけでこんな出逢いが生まれるなんて超☆ヤベー!!!!!!!!

 

だって初めてだったんだもん。歳の離れたお姉さんとも、アーミーってだけでお話ができて、一緒に物販に並べて、ご縁が出来る、そんな経験今までしたこともなかった。嬉しくて興奮が止まらなかった。買いたてのアミボムの入った黒い長方形の箱を抱えて電車に揺られながら、あの人混みに1人で突っ込んだ自分のバイタリティと、超絶偶然運命的な出会いに全身が熱くなったことをよく覚えている。

 

🥕🥕🥕

 

翌日、いよいよ自分の入る公演日がやってきた。ワクワクしてよく眠れなかったので、授業中に爆睡した(カス)

私は高1の後期に突然防弾少年団に沼落ちしたわけだが、学年にかなり古参のファンの子がいたので、申し訳なくて自分の沼落ちを明かすことができずにいた。しかし、どうしてもクラスメイトには話してしまい、自分がこの後ファンミーティングに行くということを興奮を隠せぬまま触れ回っていたのだった。迷惑である。

だが私のクラスメイトたちは、半数が何かしらのオタクだったため、同族への理解と協力姿勢がすごかった。本来なら放課後に清掃義務があったのだが、私は担任に病院に行くと嘘をついて清掃をパスし、そそくさと正門を出た。すると、愛すべきクラスメイトたちが、

「◯◯ーーーー!!病院気をつけてねー!!!!」

「体調大丈夫ーー??また明日ねーー!」

などと、先生の見ている前で口々に叫んでくれた。いや、全員、私が病院などではなく、この後ペンミに行くことを知っているのである。

 

お前ら........

お前らッッッ.............!!!!!!!!

 

オタクis神。オタク最高。界隈が違えど魂 -ココ-が同じなんだよ俺たちは。あゝオタクでよかった.........愛してるぜ..........

 

昨日ぶりの横アリは、もう全然怖くなかった。ちゃんと着替えたし、相互フォロワーと合流できたし、ちゃんとアミボム持ってたし、何よりこの後本当にジョングクを見れるんだと思ったらドキドキが止まらなかった。チケットを出して、中に入ったときのことは正直よく覚えていない。ただ晴れて空が真っ青だったことと、会場に一歩踏み込んだときの霧のかかったうすひんやりとした空気が、経験したことのない別世界を感じさせてくれたことは記憶に刻まれている。

座席は今思うにかなり良席だった。花道にめちゃくちゃ近く、のちに花道を歩く推しを肉眼で見ることができたくらい。席に着いて、隣の人と少し話した。その人は確か同ペンで、はじめての日本ショーケースから全通しているとかで、ただならぬ落ち着きを見せていた。私はとにかくソワソワしていた。ペンミって、どんな感じで見ればいいの?叫んでいいの??どういうテンションなの?

そうこうしているうちに、いよいよペンミが始まった。場内が暗転し、暗闇の中で、ついさっきまでザワザワしていた場内が一気に静かになって、張り詰めた空気が流れた。

 

 

 

ものすごい爆音と共に、7人が登場した。

色とりどりの照明が点滅して、折り重なって、チカチカ走りながら何本も光った。音響がすごいな、と真っ先に思った。音というか、振動なのだ。わかる人はわかる。音は耳に入ってくるけど、振動は身体に染み込む。音の細かい震えが、全身に伝わって心臓がドキドキした。迫力と臨場感でとにかくすごい、と思った。これがペンミなんだ。これが、ライブってやつなんだ。

 

そして、7人が歌いながら、それぞれの方向に伸びた花道に向かって歩き始めた。

 

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「ギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!グクーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

隣の人の叫び声、いや、わろた。

みんなそんな感じだった。さっきの心配なんやねん。なるほどね。理性なんてなくていいんだ。そりゃそうか。私も叫びたい!てか、ジョングクどこ?えっ?ちょっなんかこっちきたんだが。どゆこと?え、顔めちゃくちゃ見えるが?なになに?ちょっと待っえやばいヤバイヤバイヤバイヤバイ

 

 

ジョングクって生きてたんだ

 

 

 

真っ先に浮かんだ感想はそれだった。本当にこの世に存在してたんだ、と思った。画面の向こうで見ていたジョングクと、髪の毛一本すら変わらない、本物の彼が目の前にいた。これまでの人生であそこまでの興奮を感じたことはない。多分、見知らぬイケメンに突然渋谷のスクランブル交差点のど真ん中でプロポーズされてもあそこまで興奮できない。あのとき、あの瞬間、ジョングクでなければ、あれほどの感動をわたしに与えることはできなかった。

頭の奥がブワッと熱くなって、そのうち目頭が熱くなった。自然と泣いていて、我ながらウケた。自分ってこんなに感情豊かだったっけ?ジョングクが私ですら知らなかった私を引き出してくれたのかもしれない。生きててよかった、と思った。本気で地球に感謝した。

 

生でジョングクを見て、カッコよさに悶えて、生歌に聞き惚れて、合間のゲームでたくさん笑って、VCRで叫んで、間違えたけど頑張って掛け声をして、あっという間に公演が終わった。

 

終盤、天井から紙吹雪と、メンバーのサインがプリントされたお星様がたくさん降ってきたときの夢の中みたいな光景が、今でもまぶたの裏に焼き付いて離れない。この世界にこんな場所が、こんな幸せがあったのかと、はじめて知った。横アリを出て駅に向かう途中の歩道橋で、すっかり暗くなった春の夜空を眺めながら、"この景色と今日の感動を一生忘れることはないだろうな"と思った。公演が終わって数時間しか経っていないのに、その瞬間ではなく、未来につい想いを馳せてしまうような、そんな儚さと刹那の美しさが、そこにはあった。

 

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2年前の春の公演についてのただのレポじゃねーか!何が誕生日おめでとうやねん!てかなげーわ!とジョングクからツッこまれそうだから、そろそろ本題を言ってこの文章を締めくくろうと思う。

 

 

 

ジョングク、ファン思いの真っ直ぐで優しいきみは今きっと、コロナ禍で思うように公演ができないことをもどかしく思い、考え、真正面から自分のアイドルとしての責任に向き合って、毎日を過ごしていると思う。わたしはわたしであって、あなたではないから、一言一句その心を読むことはできないし、その考えを代弁することなどおこがましくてできないけれど、それでもこの予想は間違っていない自信がある。

だからこっそりいうけど、ジョングクが今まで残してきたものと、これまで私に与えてくれた感動と興奮とすべての瞬間は、けして色褪せることなく鮮明に、心臓の1番深いところに刻まれているから、大丈夫だよ。あと少し、本当は、少しじゃないかもしれないけど、でもきっと待つから、それまでは過去の思い出の宝石のかけらを並べて飾って絶対に待つから。言葉が違っても、国境が分かたれていても、どんなに年月がかかっても、必ずまた、会いに行けると信じています。その時はもう、1人で並ぶのも怖くないし、遠慮せずに最初から叫ぶし、アミボムは事前にネットで買っておくよ。ジョングクがいたから出逢えた大好きな友達と、いや、いなければその存在を知らないまま生きていた友達と、また一緒に公演に入れる日が1日も早くくるように祈っています。

 

 

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たくさんのはじめてを教えてくれてありがとう。知らなかった世界にわたしを呼んでくれてありがとう。本当はわたしの顔なんて決して知ることがないのに、それでも心が繋がっていることを信じさせてくれてありがとう。ずっとアイドルでいてくれて、ありがとう。ジョングクのおかげで輝いた瞬間が数え切れないくらいあるよ。韓国語の勉強をしているよ。いつか、目を見て話せる時が来たらいいななんて、淡い夢がわたしのことをどんなにクソみたいな毎日の中でも、生きていようという気持ちにさせてくれるんだよ。ジョングクが飲んでいたから、アメリカーノを飲むようになったよ。お揃いのメーカーのスニーカーも買って、たくさん履いているよ。ジョングクがカバーしていたおかげで知った曲がたくさんあるよ。人生を変えてくれて、本当にありがとう。ジョングクをみつけだして、好きになれた自分を好きにさせてくれて、ありがとう。

 

 

どうかあなたが与えた愛の分だけ幸せでいられますように。誰かを幸せにした分だけ、誰かに幸せにしてもらえますように。あわよくばその誰かの中に、1ミリでも、1ミクロでもわたしの存在がありますように。

 

お誕生日おめでとう!

 

 

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